残したいもの。

最近、自分はどういうものを撮り続けて残していきたいか・・・

ということを、ずっと考えていた。

その時にふと


「あ、お弁当撮ろう」と思ったのです。


自慢じゃないですが

私の作る弁当は

卵やき

冷凍食品

枝豆

ちょっと焼くだけのもの


まぁこんなラインナップ。健康的でもなければキャラ弁でもない。
だから撮ろうと思ったこともなかったのだけど

ふと


「このお弁当を作るのもあと半年もないのだな」


と思ったのでした。

幼稚園を卒園して小学校に入れば、おいしいという噂の給食が始まる。

やったーーー解放される!!

という喜びと一緒に

手放していく、ほんのちょっぴりのさみしさもある。


今、すごく面倒なこと、嫌なこと、憂鬱なこと、悩み

それらのすべてが、時を経て

「なんだか、あの日々もよかったなぁ」

というのは経験上あるわけで

平凡で明日にでも忘れそうな・・・

そんな、日常も

時が過ぎれば、懐かしくもあり

なんだかちょっとくすぐったいような

温かな思い出に変わることもあるだろう


そして、SNSでかっこいい何かを発信したいと気負うわたしとおんなじくらい

等身大の自分を残したい。

最近そう思えるようになった


このあまりとりえのないお弁当の写真を

いつか娘と見ながら

「ママのお弁当で一番すきなのは 白身魚のタルタル(冷食)」

といって笑うのも悪くないなって思って。


明日にでも忘れてしまいそうな、

当たり前の出来事が

未来の私から見れば

奇跡のようにキラキラ輝いている


そんな、当たり前を切り取っていきたい。

word and photo #シアワセノカケラ

半径2メートル以内の手に届く場所にあるシアワセを切り取り、 写真の持つ力に言葉を添えることによって、 生きることの幸せや儚さ、美しさを表現します。 写真を撮るだけではなく、 プリントすることを大切にしてます。 手に取って、視覚だけではなく、皮膚感覚で「写真」を感じられるよう、 出張撮影では、手の取って楽しめるものをセットにして 提供させていただきます。

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